セブアノ語
セブアノ語はフィリピンの地方言語と言う位置付けで、英語がタガログ語と共にフィリピンの国語となっているので、セブアノ語はフィリピンの第二言語と考えられます。主にセブ出身者をセブアノ語を話す人、という風に考えたりしますが、言語としてのセブアノ語をビサヤ諸島出身者であってもセブアノ語を話す人と言うこともあります。
詳しくは、セブアノ語 Sinugboanon、英語では、Cebuano language は、オーストロネシア語族、ヘスペロネシア語派、中央フィリピン諸語、中部フィリピン語群、南ビサヤ小語群に属する言語で、、、主にフィリピンのセブ州、ボホール州、ネグロス・オリエンタル州、レイテ州西部、さらにミンダナオ島西北部などで広く話されており、他にもごくわずかにサマール島に話者が存在します。これらの地域ではタガログ語(フィリピン語)よりもセブアノ語を母語とする人が多い。
第一言語の母語として話す話者が1800万人、第二言語の話者が1000万人計2800万人の話者がいるとされますが、おそらくこれは古い数字で、2010年にルソン島の人口が4852万とされていますが、フィリピンの総人口一億人から見てもフィリピン人口の半分近くはセブアノ語を第一言語(母語)としている人がいると考えられます。
語順はVSO型で
動詞 (Verb) – 主語 (Subject) – 目的語 (Object) の語順をとります。
例
行きます 私は セブへ 。
adto ko sa cebu.
ビサヤ語
セブ島を含む地方言語でセブアノ語とほぼ同等と考えて良い。ビサヤ圏全体、セブ州、ボホール州、ネグロス・オリエンタル州、レイテ州西部、ミンダナオ島西北部、サマール島に話者が存在し、主にビサヤ諸島出身者の話す言語をビサヤ語と言い、セブ出身者はセブアノ語と言うが、多少違いはあるもののセブアノ語とは同じ言語と考えて差し障りない。
ビサヤ語をセブアノ語の派生言語と言う人もいるがほぼ同じと考えて良い。
タガログ語
英語と共にタガログ語はフィリピンの国語です。
詳しくは、(Tagalog)タガル語とも言う。フィリピンのうち首都マニラを含むルソン島南部を中心に用いられている言語で、英語とともにフィリピンの公用語として採用されている。オーストロネシア語族に属します。
フィリピン語と言われることもあり、(Filipino) 憲法に定められた国語としての名称で、実質的にタガログ語とほぼ同じと考えてよい。タガログ語がfとpの区別を持たないため、この言語は「ピリピノ」語 (Pilipino) と名づけられたが、1972年憲法で「フィリピノ」語 (Filipino) に改称されたが、タガログ語と言うのが一般的である。
第一言語としての話者が、2,200万人、第二言語としての話者が5000万人となっているが、おそらく総人口の一億人から見て少ない数字で
ルソン島在住者が約5000万人、それらが第一言語話者で、総人口のルソン島在住者以外の教育を受けているほとんどが第二言語話者と考えられる。
語順はVSO型でセブアノ語と同じである。
まとめ
- セブアノ語とビサヤ語はほぼ同じと考えて良い
- セブアノ語を母語とする人が国語のタガログ語を母語とする人と同じぐらいの数存在すると考えられる。
- セブアノ語、ビサヤ語を第二言語として学んでいないフィリピン人はセブアノ語、ビサヤ語を理解できない。(特にルソン島在住者)
- セブアノ語、ビサヤ語話者で教育を受けていれば、国語のタガログ語と英語を理解できる。
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